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TRPG情報誌 語り部日報:銅大の読書万歳:真拳勝負!
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「銅大の読書万歳」は、F.E.A.R.のゲームのシナリオなどを書いているライ
ターの銅大さんによります、創作者向けの書籍紹介企画です。
銅大の読書万歳:真拳勝負!
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■銅大の読書万歳(53)
作品名:真拳勝負!
作者:松谷雅志
出版:ソノラマ文庫
ISBN4-257-76954-8
http://www.bk1.co.jp/cgi-bin/srch/srch_detail.cgi?aid=p-sf0023&bibid=02101537
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4257769548/trpgnet0e-22
私は明るいホラ話というのが好きである。
なぜ好きか自分に問いつめてみたりすると、実のところ私の性根がブラック
ホールよりもまだ暗いからではないかと疑っている。疑っているだけで証拠は
ない。裁判では無罪になる可能性も捨てきれない。
ちなみに質量が小さいブラックホールは暗くなく、明るかったりするらしい
のであるが、これは本編とはなんの関係もない。
とにかく性根のねじ曲がった――何しろブラックホールの周りは時空も歪む。
いや、これも本編とはなんの関係もないのであるが――私としては、時々自分
を泥沼から浮上させるためにも明るいホラ話を求めざるをえないのである。
「明るい」はともかくなぜ「ホラ話」なのか疑問の向きもあるだろう。
こちらは簡単である。
真面目な話が相手ではいくら明るかろうとも私自身も真面目に現実と向き合
わねばならないではないか。私の現実ときたら、日に少なくとも三度は過去の
精神的外傷に煩悶して畳をかきむしり壁に頭を打ち付け白い服を着た屈強な男
たちの手で拘束衣を着せられるまで暴れまくるというものである。ウソではな
い。今も小学生の時にトイレに間に合わずウンコをもらした時の記憶がフラッ
シュバックしてキーボードを殴りつけてお気に入りの FILCOのメカニカルキー
ボードをたたき壊し、さらには窓をあけて狼の如き遠吠えを繰り返して 110番
通報されたばかりである。じゃあ今はどうやって入力をしているんだと私を問
いつめる底意地の悪い人がいるかもしれないが、そういう時のためにノートパ
ソコンがサブマシンとして存在するのである。どうだまいったか。
ともあれ根性が腸捻転を起こしてクラインの壺となった――もし本当に腸捻
転でそんな事になるといくら排泄しようとしても排泄できない無限の便秘に陥
るという世にも恐ろしい現象となるのであるが――私としては、たまに現実逃
避するためにも明るいホラ話がないと生きていけないのである。
そんな私にとって『真拳勝負』は猫にまたたび、らくだのももひき、三度の
おやつは文明堂というわけで、実にありがたい本なのである。
……今思ったのだが、なんで最近太ったのか分かったような気がする。
とにかくテンポが良い。話の展開に関しては後半にライバルがあーなってか
らそーなるまでちょっとばかしはしょりすぎではないかと気になる部分もなき
にしもあらずであるが、話の根幹をなす『バベル語』といい、話を転がしてく
れるハイエナと姫島のキャラクターといい、実に明るくそして楽しいホラ話で
ある。
それにしても、荒削りな新人作家の作品がなんでこんなに面白いのかと、我
ながら不思議なのであるが。
おそらく――
ホラ話というのは照れたりしてはイカンのである。
それこそもう、真顔で相手の目を正面から見据え、腹の底から声を出して話
すべきなのだ。
真摯に。真剣に。
千と一夜の物語をつむぐシェーラザードのごとき心構えで。
『真拳勝負』とは、そういう本なのだ。
だからこそ、面白いのである。
銅大(あかがね だい)/週末ライター
銅大(あかがね・だい):週末ライター mailto:akagane@mb.infoweb.ne.jp
著者ページ: 銅大のRPGてんやわんや http://www.trpg.net/user/akagane/
sfよりコメント
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ひさーしぶりの読書万歳です。銅さんは小説書くのに専念していましたから
ね。まあ。
さて。『真拳勝負!』は、TRPG.NETの利用者/語り部の参加者/#もの書きの
参加者のかたの新人賞作品であります。#もの書き 系の常連では単独単行本デ
ビューは、初めてですね。翻訳やシナリオなどは、結構いますが。
ソノラマ文庫『真拳勝負!』著:松谷雅志/イラスト:田中としひさ
ISBN4-257-76954-8 本体価格495円
http://www.bk1.co.jp/cgi-bin/srch/srch_detail.cgi?aid=p-sf0023&bibid=02101537
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4257769548/trpgnet0e-22
「殴れ」の題で第4回ソノラマ文庫大賞佳作)です。
電車の中で読むと、ニヤニヤして「まあ、あのひとってなんなんでしょね」
「きっとイヤらしい本でも読んでいるに違いありませんわ」などと噂されてし
まう危険があるので要注意。
語り部系の人たちの日記での紹介も書いときます。
http://www.cre.ne.jp/user/gallows/
gallowsGRAPHICS
の
http://www.cre.ne.jp/user/gallows/T/200201.html#10
1月10日の雑記
http://www1.neweb.ne.jp/wb/soutou/
東方千年帝国
の
http://www1.neweb.ne.jp/wb/soutou/200112.html
の壱拾弐月弐拾四日の日記。
なんにしてもエンターテイメントとして楽しめるものになってます。
なお、 irc.trpg.net 系IRCサーバの
http://www.cre.ne.jp/writing/IRC/
#もの書き
では、作品について色々ともりあがりました。なぜ楽しめたのか、どのあた
りが長所なのか、などなど色々と。
http://www.cre.ne.jp/cgi-bin/irc_view.cgi?channel=write&day=200112
http://www.cre.ne.jp/cgi-bin/irc_view.cgi?channel=write&day=200201
の月単位ログから、ブラウザの機能でページ内検索すると吉です。
奥付
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